心感デッサン
心感デッサン
2020.9.21
秋の 気配に 子蟻達は 産まれ
わたくしの手で 空を 翔ぶ
白き布の 上に 一片
千切れた 小さき 緑 座り
どれも 皆 偶然から 出でし
必然 で 成り立つのだ
風が 鳴らす 涼しき 葉音も
わたくしが 決断した 意は
見極めし 眼光 胸 貫き
心中の 詞 を 問へば
天より 路筋の 答へ を
我に 標さん
梢の影は 薄くなり また
地にて カサカサ 夏の 疲れを 落とし
香 の 黄 は 嘴先 の 色
崖っぷちでは 何を 漁るか
水墨 を 一筋 引いた 雲は
目眩く 時折の 形へ 変わり
あの者は まだ 何百 となく
輪廻 を 繰り返す身
わたくしは 其を 断ち切り
永遠 天に 立つ頃
彼の時こそ ほんたう の
隠さざる 安堵 で 眠らん
懐かしき 『懐』 へと 戻らふ
貴方 が わたくし で 在るやうに
また
わたくし が 貴方 で 在るやうに
-哀しみ は 慈し に-
-怒り は 優 に-
-欲 は 望 へ-
明滅 しながら
生きるのだ…
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