心感デッサン
心感デッサン
2020.10.4
日々 何度と 見つけながら
何時かの 緑 の 囁き は
カサカサ 散り 然別
激しい 虫の音に 変わり 黄 を 覗かせ
シャン シャン シャン
響き 鳴り止まぬ 鈴の声
水量 厚ぼったい 墨 を 乗せ
灰 の 山際 薄橙 に 染め
冷たいが 優しい 空気に
重たい 足跡を 消しながら
脈動 する 此の身 の 血潮
よろよろ させし 這い進み
淡き 光 を 受けん 沈神
弱く 儚き 真 の 願ひ
裸 の 澄みし 心 を 捧ぐ
寂しさは 指 の 先 から
-何故、私は、生きているの-
問うた 其の 娘 に
一日でも 光 が 笑顔 が
訪れますやふに…
全身全霊 を 懸けて 嘆願す
それは 世界 を 越へ
誘うべく 燐光の 処 標し
一片 の 木 に
毎時間 心 を 問へば
行きっぱなし の 列車のやふに
瞳 は 瞬き 忘れ 惹かれんとす
魂 形 異なれど
水を 飲み 栄養を 摂るのだ
『あすこに 往けば、皆 ひとつ だよ』
涙 枯れても
顔いっぱいに 弾けても
ボロ雑巾に 成りし 時 在り
其でも 光 を 目指す
何も 持たずに 産まれて
荷物 は 置いて 逝くのが
魂 の 行く末
本来 の 生息 とは さういふものだ
いよいよ 薄暗い 夕暮れの
霧中 黄 の ランプ が ぼぉ~っと 灯る
逃がした アゲハの 幼虫 や
草むらに 移した カマキリ の 子 も
今や 楽しく
やっている 事だらふ
生命 に 心から
『幸あらん』 と
わたくしは 今日も
天 に 手掌 を 合わせる…
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