心感デッサン
心感デッサン
2019.10.13
-リメイク版-
さあ、視よ!
光の ほんもの の 叫びだ
凄まじい 朝日さえ
死 の 渡り橋 をも 遠ざけん
おののく この 眩しい 夕暮れを
『hoinin ii anbe-dana-』
立派な 秋 と 云ふ名の 確立だ
灰雲が 白に負けて 暗がり 影絵の様だよ
鯨の腹が ビカッと 翻る
こんな 黄泉は 滅多に無い
雀 は 朝に 鳴けなかった分
今時になり 寝ぼけて 烏 と共 に
讃歌に 夢中
鳴っている 鳴っている
キュルキュル ピチュピチュ やっている
金木犀の 甘い 匂いが
ツンと 鼻の奥を くすぐるから
其の中を 走り 澄み渡る
此の 透明な 真っ青に 飲まれ いざ 飛び立て
小川 溢れん 清い 水源
こんな もくもくした 自然から
ニカニカせずには いられやふか
日没は 忙しく 明滅せずに
射昇と 同一の 真円に 繋がる
『安心をし。おばあちゃんは
蟻の巣を 安全な場所に 移そうとしていたら 暗闇から 色が着いたよ』
うん、きっと、良い世界に逝った。
もう 哀しまなくて良い
精進したのだよ
わたくしの 心感 から 悟ったのだから
我、産まれ日の 時越し 0時
ゴゥゴゥと 唸りを 上げたのだが
帰路 の 一滴 プロペラの変幻
神様が ケラケラ 笑うのだ
芋虫すら 危険を 期せず
其処らに 転がっている
艶やかな葉や 生物体の 息遣いも
美味しく 足を 滑らせた
天の 明るさは 地にも 降り注ぐ
木の葉は ゴソゴソ
帽子を 拐おうと 弄ぶ 四方の線
遊んでいるのだ お前達は
輝きの 秋の底 を
苛々しようが わたくしの 瞬きは
創りたもうた 大自然の 前に
屈服し 『己は馬鹿だ』 と 癒したらん
目映い 哀しみは いよいよ 浅くなり
鳥の 行く末 案じながら
わたくしは 何て ちっぽけだけれども
此の 爽やかな中に 存在させて頂く
賛美する 何重の 風景に
詞を失い 眼を ポカーンと 開いたまま
犬も 又 激しい 水面 に 写らぬ
流るる顔を 見つめて 呆気ない面だ
今日こそ『ほんとう』の『秋』を 感じた日は無い
真実の季節とは
枯れ葉が一枚 落ちるより
もっと 生命 空 地 を含む
放出する エネルギーの
『証』を 目の当たりにする時
偉大なる 心象 を 沸き出せ 共鳴する
其こそが
『ほんとう』であり
『まこと』である
昨晩の 新月 ハッキリ ぼやけ
新しい 宇宙の空 が 挨拶していたのを
わたくしは 眼にて 刻まふ
新明よ
明日は 爽やかな 一過を 乗せて
世界中を 貫通し 淡く 厳しく
まんべんなく 各の全てを照らせよ…
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