心感デッサン
心感デッサン
2020.10.27
澄み渡る 薄青に 揺さ振られ
あの 枯れ葉の やふに
わたくしも 寂しさを 落とす
小さな 手の平を 掌わせて
こんなにも 願ふのだ
刻に 生きる 恐怖に 怯へ
此の 眼は 病に かかり
歪んだ 風景が 更に
心 の 色 すら 黒に 宿す
欲 は 持たず
名誉 も 要らぬ
壊れかけて逝く 希望が 逃げる 足音
1mm 程の『助けて』すら
届かぬ
晴れ往く 天は かくも 優しく 残酷で
此処に 手 も 足 も 在りながら
わたくしは 何故 サナギに 成るのか
消し去りたき者 の 嘆願
風は 表情を 変へて
肩 だの 指先 を 冷やし
其の 痛さが 我への 戒め
夏に 生き生きしていた 活気を 奪ひ
カサカサの 死を 与へ
隙間から 入り込み 喜ぶか
迷路 の 解読 を 知った所で
心中 砕け 飛び散りたき
深霧を 払へぬまま
矢印は 方位磁石のやふに
きっと、きっと
ころころ 変わるだらふ
宿命 然別 運命 さへも
ささやかな 自捧は
叶ふのか
『月は 地球に 墜ちますか』
有り得なき 確信が
今の わたくしには 必要で
求めて 握れず 零れ 流れ
命 尽き
ヒラヒラ と 舞ひ散る
掴み 損ねた 落ち葉 を
其、我 と 視ん…
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