心感デッサン
心感デッサン
2020.11.8
明生 一枚の 透明角を 境に
襟元を 冷されし 思ひをすれば
自慢気 小刀 翻し
『我、参上』 と
立冬に 名を借りた 侍 が
わたくしの 脊髄を 縮ませ
『敗北は期せぬ』
心情 を 強き 爪先 に 宿す
わたくしの 心中を 射抜く 審美眼
鎮魂 此処に 抱きて
毎朝 参る 神殿 在り
疑問が 沸いた
其は 毎度 対面する
ひとつの 『木』から 始まったのだ
頭の中に 潜む 自然世界 が
其処に 凝縮 されていて
わたくしは 何度も 対話した
風来坊 自由人 浮き雲
そのやうに 逃げる 正当化
此では 創りし物への 無責任
生命の 全て には
宿命 が 在る 限り
わたくしとて 其が 在り得る
眼から 何かが 落ちた
脈 打つ 血管 に
お前は まだ 生きている と
こんな やぼったい 地面から
懸命に 咲く 黄色い 花
散らかした ゴミを 溶かす 時間群
陽光は 気紛れで
期待 させたり 泣かせたり
水色の 葉っぱ は 美しい
立って半畳 寝て一畳
其処から わたくしの
世界が 溢れ出でる
欲を 名を 目指した 過去は
もはや 何も 無く
夕暮れ 鱗雲を 縁どる 橙 や
暗がり 身震い する 道筋 から
幾つもの 漆黒中 に
目覚めた 者達から 教わった
わたくしの 心感 が
どのやふな 形 で
生まれても
神様より 恩恵 あっての 幸ひ
まことの 詞 は
此処に 成る
散々 泣ひた 涙は もう
地にて 降りしきり
今では すっかり 渇いたろう
わたくしを 知らなくて 良い
その方が 皆は 恐らく
自由な わたくしを 各々 創り得る
足元に 舞い落ちた
見知らぬ 木の葉 の やふに
去りし 尚 消えぬ 足跡
誰しも 路 を 創るのだ
魂こそが『永遠』である…
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