心感デッサン
心感デッサン
2020.11.17
わたくしが 想ふ 事…
優しき 夕暮れが 一層濃く 匂ふのは
あの日 祖母の 眼にて 映し物
当たり前であった
麗しき 自然 の 一律
夏冬 安堵し 幼き 我が身
闇夜 漆黒の 山唸り
無限に 溢るる 星座群の 子守唄
木々の 声は 後ろに 宿り
山百合が ポツリ ポツリ
斜め 竹林の間 際立ち
学問では 知り得なひ
『蛇苺』の 教へ
寝ぐら 栗林 枯れ葉下
異なる 緑 毒草の 知恵
目印無き 獣道 を 散策
迷わず 戻る 勘感
山裾 数百年 御神体
護りし 末裔 此処に在り
『ほら、此の草 茎をね
噛むと 果物の味が するよ』
『どどめ、甘ひか 酸っぱひか
山苺 ほど 美味しひか』
このやふな 懐夢の中に
深眠 風に成り 駆け巡った日々
昔の光 今や いづこへ…
幻が 露に 比叡 歩み行き
新しき 恐怖 を 踏み
生き往く 宿命 ぞ
今、こんなにも 辛痛く
罪を 背負いし 万人の
群れなる 我が身 ならば
悟らん 心象
永遠に 灯し 継続す 魂を
修行しながら 磨き上げ
此の世に 荷物 全て 置き
晴れて 天に 召される様
全ふに 生きるのだ
其の時 初めて
わたくし 然別 人間 は
『真』の『必然』に
出逢ひ 成り得るでせふ
わたくしが 遺す 心感も
きっと 自然各々の 掟 ですから…
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