心感デッサン

心感デッサン
2020.11.22
by frogmorton 

冬に立つ
 我が身 歩みし 遠き 足跡
振り返る

多色大小 細かく 粗ひ
 昨今 其は いよいよ 深く又 重く

最期に 見上げる 天は
 幼時の 瞳に 捉へしもの

わたくしと 云ふ 生き物が
 此の世に 生誕し

いづれ 朽ち果てる 命 を 視、
 皆に 何を 遺せるだらふ

枯れし 草花に
 はらはら 涙を 流し

渡り鳥には 故郷の地で
 呼吸 尽きるまで 懸命に 鳴け と 伝へ

雨乞いの唄 捧げ
 斜陽 誰しもの 闇に 射せと 祈り

わたくしの いのち を
 残らず 砕き

全ての 生命 に
 分け与へて欲しく 願ひ

貴方の 心に 抱きし 闇よ
 わたくしに 下さい

世界に 散らばる 苦難ぞ
 わたくしに 向けよ

それら 全てを 背負ひて
 神導 の 帰路 に 立とふ

無限に 拡がる 青き星
 わたくしの 燃ゆる 灯は

悲しく 流るる 赤ひ血を 止め

寒き 胸中に そっと 寄り添ひ
 涙 に 変へて 光 と し

ひとつ の 幸ひ を
 もたらせたなら

皆の 心に 笑みが 溢れ
 慈しみ 手と手を 取らば

わたくしは こんなにも
 
『生まれてきて ほんたふに 良かった』


心底から 喜び 満ちて
 
いつまでも
  いつまでも

泣くでせふ

わたくしは 其の為に 産まれ
 其の為に 尽きて往くなら

神意図 に 従ひ
 全 生命 の 『幸福の糧』 と 成ります

汗 も 疲れ も 癒え
 もはや 此処には 無く

澄み渡る 透明 の 空 に
 包まれ 立たん

わたくしから 貴方に
 貴方から 皆へ

宇宙 を 超へし 神秘よ
 此の 想ひ 静寂に

響けよ

 "幸ひ の 鐘"

我、願ひを 懸けて
 此処に
  
  永久に 鳴らします
  
 
 
   
 
   
 
 
  
  
    
   
   
 
 
     
  

art chacrol and peam gllary

絵も詩も芸術の全てとして向かいます

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