心感デッサン
心感デッサン
2020.12.8
by フロッグモートン
『懺悔』
- 罪 背負ひて
合掌 致します -
澄み渡る 果て無き 空は
故郷の 深峰 姿 凛と 視せ
幾多 "虚" 又 "悶" の
魂を 抱へ
どうにも 荒波に 船は 揺れ
舵取りは もはや 辛き 厳しく
そろそろ 難破 しさふです
夏の夜
まだ 熱を 帯びた 電柱にて
我が 額(ひたひ) を
何度も 何度も
潰れる程に 打ち付け
流るる 涙は 草に 降り
直ぐ 後に
わたくしは 其を 無心に
愛ほしく 抱き締め 頬擦り 致します
半狂乱 なのでせふ…
月光は
広ひ 畑 を 益々
白く 浮かばせ
たった 一人
『わたくし』 と 云ふ者を
愚かと 哀れにと 静かに
何も 応へず 見守れば
沢山の 持顔 を 嫌悪し
苦に 想ひ
拳 握りせしむ
一番 無下な 人間 は
"わたくし"
なのかも 知れません
今日 自身に 通ふ
二本 血の色 を 凝視 し
(わたくしの 身体には、
まだ 健気な 真っ直ぐの
いのち を 持つ 生き物達 と 同じ 血色を してゐる)
と、
せめてもの 安堵を 感じ
じめったひ 笑み が 真か
貴方を 通った 風を 受けしが 誠か
自然法則に 従ふ筈であった
懐かしき 山の 木々や
栗鼠が 駆け回ってゐた
学び宿 栗林も
とうとう 誰彼の "手" で 伐られ "無" と 成り
わたくしは
只々 巡る時 米粒 ひとつ
噛みしめ
わたくしの "手" で
出来る事は
せめて、
人 の 足や 車輪に
踏まれんとす
知らず 懸命に 這ふ
『芋虫の子』や
無抵抗な カマキリ を
救ひ上げ
(達者でな…)
さふ 告げて
草っ原へと 放つことしか
出来ません
白き 鷺が
ほんたふ の 路 を 創り
遠く 還るやふに
わたくしも また
誠 の 方向へ
歩いて 行きたひ
其が
"願ひ" です…
神様 だうか "赦し" を 乞ふ
此の者に "慈悲" を お与へ下さひ…
- 貴方の 御子 と 成り
還りたもふ 者 より -
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