心感デッサン

心感デッサン
2022.4.8
By frogmorton  

四時五十分
 天窓 ほの暗きを 押して
深青 薄れ 箔百 と 変わる

『昨晩は 善き 仕事も 終わり 良い 酒 だった』

あれから 夢 過ぎて
 同じ 浮き世 に 身を 投ず

夜な夜な 桜 散り続け
 朝 見る 名水御池 の 上
果てし 一枚の 集合絨毯

三角地点 は 重大だ
 右足 からか 左足
此処を 跨ぐか 踏み入るか

病 で 床に 伏せし 時
 心機一転 やり直そうと
懸命に 咲く 野花 に 誓った

今は 大量の 金炭酸 に 溺れ
 もう 心身 疲れ果て
何処か 遠くに 行きたい 気力 も 失せ

心中 迷いの 時 ばかり
 窓は 塞がれ
石 囲む 部屋 で 呻く

風 は 春花 に
 此から 生きる 新芽 を 与え
雨 もまた 不透明 な 雲 から 注ぎ込む

一年 後の 事など
 春 は 教える 事 なく
彼らは 素直に 深呼吸 する

わたくしと 対比 した
 自然世界 の 法則 に
辛く 苦しい 冬 を 越えてきたのだ

此の身 病む 術 知らず
 じっと 手 を 見れば
万華鏡 程に 変化 し

日々 毒 を 喰らい
 傷ついた 磨り硝子 を
穏やかたる 季節 来ぬ 心境に 怯え

力無き 震える 足跡
 誰が 気づこう 最早
神のみぞ 知るのだ

神様 赦されば
 遥か 澄み渡る 彼方へ
我が身 委ねます

その時こそ ほんとうの
 春 が 訪れましょうや         
 
  
             

art chacrol and peam gllary

絵も詩も芸術の全てとして向かいます

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