心感デッサン
心感デッサン
『目覚め』
広い空き地の白い枯れ葉の軍団は
地べたを這い回る
すっかり冬を予測させていたのが
もはや屍みたいだ
所々から新しい若葉が
ちょろちょろと顔を出している
新緑が映える それは空と融合して絡まり
サラサラと流れては止まない 不整脈のリズム
ポッカリしっかり空にはめた
まあるい神様を
銀から白いへとめくるめく
戻してを繰り返す
砂漠の気温差 朝は-40℃
人混みを分けて呼吸する
雨模様 白い息 かかと磨り減らして
とぼとぼ煙を吐いて歩く
行き先は解ってる、けど何処か果てへと向かう気分だ 何者かに背中押され
止まった時計は持っていた
蹴った小石は運命を変えられ
ネズミ しっぽだけ出して
慌てて外に出ていった
得るものを得た とりあえず
失うものも間近に来ていて
寂しさ紛らわす為に独りになる
足元には誰にも振り向かれぬ仲間達が春を呼んでいた
お腹一杯感性の歌を食べたい
目線とは別の魂 合言葉並べて
小さな笑みじゃなく
空を飲み込む程の微笑み達
いっぱい いっぱい
私に降り注げ…
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