心感デッサン『捧げ物』

心感デッサン
『捧げ物』
貴方の居る宇宙塵から降って来た
 薄暗い雲の広がる段幕が堕ちる

列車は其所へ向かう蒸気となって
 もくもく、もくもく、

立ち脇き 山の群れた下から
どうどうと 盛り上がるのだ

あの山は岩手の山か
 かつて青年が感ずる溢るる自然の
 その追憶を私は時空を超え

同時に感ずる
 小さな石や大きな岩
この惑星から地の底より息を吹き返して出でる

今時には透明な七色の孔雀など存在せず
 護られるべき貴方の理想は
薪とは燃やされず衰退した

一方で冷たく暗いものは益々繁栄している
漆黒の烏は色褪せて眼は腐り
 風になびく半透明な尾羽を
せわしくせわしく くちばしでついばんでいる

冬空と夏雲が入れ替わり立ち替わり 絡み合って
 心象にはふさわしい相対する震える心感此処に在り

霊感は高ぶり
当時貴方の探した魂の行方が
 私にはもはや解るのだ

化石の発掘家達は新たな分野を発見し
農業もあの頃より開発化され
 
貴方もまた其処から全てを
お見受けだろうが

相変わらず四月になって
 揺らぐ雪と春の一律

皆は貴方の名前を知る事となるや 
しかり貴方の築いた物は
 誰も超えられぬ

風に砕け散る風物にも
 なり得るのかも知れない

しかし私は頑なに貴方の感性に
 頭を垂れ私なりの心感で
深々と貴方の足跡を辿る
 
産まれて灯になるその瞬間を

貴方には現在のこの惑星の
 起こりうる誠が見えようか?

また 逢いましょう
 ほんものの故郷で
また 再び お逢いしましょう

待っていて下さい
 その来たる時まで
 
サイダーで乾杯しましょう

art chacrol and peam gllary

絵も詩も芸術の全てとして向かいます

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