心感デッサン
2019.7.1
疲れた日に見た心象
あぁ、このまま眠りにつきたい
やることがある
此処に記しておかなければ
此処てんで曇天 蒸し蒸しする
H2oも吐かなくなった屍
縦模様だった
まだ息を引き取った間近で
激しい車道の端っこで
永眠についた
兄弟だろうか 違う毛色の仔猫が
何も解らずずっと寄り添っていた
蟻が縞模様の上に這う
もう 動かない
カッターの刃を出して
空を斬った
何も斬れない 斬れたのは
私の心の中だけだった
日に日に屍は蒸し暑さによって
だんだん滅んでいく
幾日か経って半分は
土に返った
誰が見ているだろう
あのままだから誰も気づかない
夏草に看取られて眠るのか
空は気まぐれ
突然笑ったり
泣いたりする
其に振り回され右往左往する生き物
ミミズやカタツムリの真理
それが通じす路肩を造るヒト
私は本日息を引き取るかと思う程
体調を崩し荒い息をしていた
人間に限界はあるのか
身をもって試してみる
もう鴨はいなかった
目刺にクモの巣がかかる
そういえば昨晩蜘蛛が
浴槽で溺死したんだっけ
救うことができなかったが
何でそんな所に巣を作るか
家に着く前に急に
ミストの雫が舞い上がった
誰かの忘れ傘 寂しそうだ
手足が映えて 歩きそうなほど
生きているのが精一杯だ
戦場のフィルムを見て
まだ私は甘い、恵まれている、
頑張れると扇ぐ
調度時間となりました
蜘蛛の死も
野良猫の子猫の死も
形はどうであれ
同じ曇天の下 変わらない
変わらない と
酒を飲み自分を誤魔化す
自分を痛め付け
自分を衰弱させる
見てきたものは全て過去であると
私は嘆く
私は刺さる…
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