心感デッサン
2019.7.3
時は止まる あの光のまんまる
それはそれは大きくて
私は照らされた蟻の様に
輪の中をせわしく動き回る
流星群 広大な幾億光年の幻
『今』は無くとも此処に立つ
雫よ 顔を剥がせ この憐れな
粗末な眼を天に向ける事を許せよ
昨日は逃げて逝った 何を見つけよう
こんな独りの宵は
秋の新種が季節を間違えリンリンと
あちこちの草むらで目を醒ます
笑った皮膚に刻まれた困難な しわが
深く 深く崩壊していく
手は敗者のインクの染みの印
骨はまだ生きているのか
見よ この鮫の様な皮を
脱皮を幾度となく繰り返し
地には白き灰を撒き散らせ
自転の速度は己の中で加速していく
雨粒は衰えを知ってか知らずか
相も変わらぬままで
私の足跡まで抹消し 何もかも
ぐにぐにした半分は命わずか
其を軍団で運んで糧とする者達
私は只々 神に祈る
ライトが私を引き込んでも
5cmの隙間をすれ違う時も
花は泣き崩れ 草が笑っても
木が仲間を失い其でも凛と立つ時も
例え碧い灯に成りうるとも
私は歓喜の叫びを上げよう
いつか いつか貴方達と逢える様に
まだ幕は上がったばかりだ…
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