心感デッサン

2019.7.18
ムクゲの白い歓喜のラッパが
 四方八方 詞を 天に其処らに放っている

黒い雲海の隙間に眼を醒ました
 オレンジのまんまるは
ぼやけながら私の中心となった

時には其を人工物の黒い破片が
 目の隅から邪魔をして
サクッと真っ二つに割るのだ

朗々とした気だるい怠惰な風
 雫の軍団をまたも連れてこようか 
そんな紫陽花の茶の終焉

待ち伏せする透明な足は
 譲ることなく私の前に立ち塞がって
パチリと消える

斜めに襲う軍団 
上下から刺す軍団 
弾いてよじ登る軍団

敢えて立ち向かい天を仰ぐ
 ぐしょぐしょになりながら
薄笑いを浮かべて

セロハンの手前から透かして見た 
目眩ましの光は 雲海に浮かぶ 
もやもやと良く似ている

コンクリートのへこみに雫の作っ
た痕跡が波打って
 この世の逆さまの入り口を映し出して
私は自らの足で その世界を一瞬で奪い取った
 辺りは変色し また干からびる

私は呼吸をし 酸素不足の金魚のよふに
 現実に翻弄された生き物 
せわしくせわしく駆けずり回り
へとへとなのだ

たまに顔を出して生き生きと
 したり顔の灼熱の銀のギラギラが
脳内を直撃し食い潰し 力を食べる

心中は不安と叫びが混ざり
 苦の涙がホロホロ流れ
口を結んでまた立ち上がる術

崖からゴロゴロ加速して落下し 
草の根しっかり微動だにせぬ
泥まみれの緩い指で握り 
泥を喰らいズルズル這い上がる

空を泳ぐ鳥を仰ぎ ああなりたいと願い 
それは儚く散り
周りに浮遊するコロコロした笑い声の群れ

私は 此から 愚鈍と疲れた足跡を
やたらかしこに着けて
 想いの待つ帰路へと戻りましょうや

せめてもの地上の安堵の極楽へ… 
  

art chacrol and peam gllary

絵も詩も芸術の全てとして向かいます

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