心感デッサン

2019.7.22
気まぐれ天の波打つもやもや
 たまに笑って沈黙したら
おいおいベソをかく始末

そのまま私の鏡に反射して
 鬱の黒い塊 湧いては
ご機嫌虫がうねうね むしゃむしゃ食い

薄青い煙 霧に混じって浮遊
 水はけの悪い一筋の道 泥水
野良猫ふわぁと呑気にあくび

時間は延びたり縮んだり
 ふやけたカセットテープみたいに 
ぐにゃぐにゃ溶けて

丘に登れば一等賞 
竹やぶが人工物の光をさえぎり 
自分の付けた笹の葉をワサワサアピールしている

新種の虹色ピカピカ
 長い触覚で隠れたふり
緑と土と昆虫は仲良しだ

四角い中にいて 無数の鳴き声
 ザーザー ざーざー
言っている 泣き止まない程

青から赤にチカチカ
 ビニールのしぶき顔に当たり
走っては謎にならない世界の端

翼があったらなぁ 小さな戯言
 幻の白い塔 眠い眼をパチパチ 
届くかな あそこまで

辛かった後の喜び 清め酒で洗い流す 
跳び跳ねて時空の彼方
 ふわふわ浮かんで眠ろう

小鳥群れをなして けたけた
 一緒に戯れて 一緒に飛び去り 
私の眼ごと空へ連れていく

反抗期は削られ まあるくなって 
明日は晴れるかなぁ?
 地味な秒針 せかせかなスピードに変わり

透明な窓から新しい明日を探す
 また茜空 溶けた蜂蜜
飲み込んで ぐーっと背伸び

世界にやっと
 色が着いた日
   

art chacrol and peam gllary

絵も詩も芸術の全てとして向かいます

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