心感デッサン

2019.8.3
時間がない 虫の息ほどの
 一夜限りの羽 精一杯鳴く術
其は幻 まあるい虹色の輪
 真ん中に透明成りて消え行く

新月 冷静な顔をして
 まだ 眼を光らせる
覆う雲さえオレンジに染めて
 一等星さえ力で抑え込んだ

貴方よ ミミズの死に際を
 考えた事があろうか
銀色の鋭い刃に 悲鳴を上げて
 のたうち回り黒くなる様

向日葵も暑さでへたり 
地面に顔を向けている  
身体中が痛い 
水を求めるが 何処からも救いなど来ないのだ

現世で生きるとは どんな事か
 私には ハッキリ解った
科学が発達する以上に厳しく辛い 
夢が続く様にと嘘寝をする
 
世界の戦 目の前の戦
ネズミは穏やかに笑い飛ばす
 箱の外は怖いよ 逃げたい
時間の外へ カビ臭い毛布の中

身体の錆をいくら落としても
 右足のスタートの位置を整えても 
何故かハンドル切り損ねて 
溝に落ちる 繰り返し

身勝手に笑い飛ばしたい
 年月は背いて容赦なく訪れる
水を変えれば全てが新たに
 そんな時代はもはや終わった

道が焼ける 堕落が笑顔でやってくる 
助けて と泣いても
 涙を拭って立ち上がるのも自分 
大空を仰ぐ
 
『絵を描きたいな…』

正義を叫べるほど
 余裕も偉くもなく 
草の尖った先に微笑みこぼしながら 
 慣れた野良猫 可愛げだ

ラズベリーの味 顔をしかめながら 
巨大な雲を目指して
 ガラスが溶けた汗指先で拭って 
小さな希望の光待っている

あの空へ泳いで行きたいな…
 
遥か 遥か 遠くに…   
    

art chacrol and peam gllary

絵も詩も芸術の全てとして向かいます

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