心感デッサン

2019.8.6

心感 掻き集めるのに 必死だった
 それでも余りにも
天から直撃弾を喰らったので

空を掻く様に手応えは無かった
 水掻きが在れば良かったのに
幼子無邪気に水路に潜りて
 気持ち良いと囁くのだ

私も魚だったらなぁ
 誰にも触れぬあの池の中
暑さも知れぬ 悠々生息出来ただろうに

蝉がお腹を見せていた
 踏まれぬ様にと藪に
放ったのだが最早息絶えていたまだ緑眩しい子だった

外界に出ると空気がまばらだ
 優しさもあれば 厳しいものもある 
腹を立てようにも
 此の暑さにうやむやにされるばかり

concreteが唸る 木陰をも略奪する ヒトからではない 此の熱風は CO2の極論から生み出されたものしかり

ペットボトルの駆け引きが落ちた 
影法師など 地に吸い込まれて ただただ 足ももがれてふらつくばかりなのだ

氷砂糖に水浴びするヒバリ達が見たい 
もっともっと緑が必要だ 
ほら、見てごらん
 
彼処に見えるのはどうどうとした積雷雲だ
もうすぐいびつな雷鳴を呼んで
 此処までやって来る

辺り一面跳ね上がるしぶきのリズムを連れて
此の熱風を吹き飛ばしてくれる
 地平が暑い、暑いと嘆いているが 

私もしかり また暑いのだ 
幽霊だけは立ちすくむ
トタンが焼け溶ける 金魚が腹を見せる 
あの路肩の猫は もう 土と一体化しただろうか
 
懐かしや 我が過去の路
もう 私の背丈は越えたろう
 制御の中の緑園は

ヒトの廃棄物すら隠すのだ
 あぁ、酷く暑い

蝿にアルコールを注入してみる
 ゴキブリと蛾は仲良しだ

私はそっと眼を伏せ
 生と魂心の鼓動を聴くのです

私は狂喜に乱舞する
 ひとりの青き少年である 
 

art chacrol and peam gllary

絵も詩も芸術の全てとして向かいます

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