心感デッサン

2019.8.8

あの漆黒の果て無き白雲に
 オレンジの雷鳴 音も無く 隠れながらビカビカ空を彩り
 放電し まるで花火の火薬の様だよ

宇宙の色を我が物にして
 明滅するその光の方角に
 方位磁石を合わせ
真っ直ぐに魂心だけ飛ばす

さよならとこんにちはを
 季節の目まぐるしい湿度に
翻弄させ 夢見る鼓動に逆らい
 安堵の歌を歩調通り 
ぼそぼそ歌って天仰ぐ

真正面に広大に広がる
 米軍基地が地鳴りを起こし
ぐわん ぐわんと鼓膜直撃
 飛び立つ蛍四つ 
生命の尊さを消すのだ

霞む下弦の月はどうしようもなく 
美し過ぎて 私は魅とれて
 後退りするか前進するか
迷うほどに

朝は来る 紅色を乗せて
 花々は雫の音で目覚め
ひっくり返った蝉は魂魄を半ば
抜けて かつて土に存在した身はまた
土へと返り咲き復活する

死ぬまで共に在ると約束した夜
 輪廻の果て 共に過ごし
現世で再会し そして海の彼方に渡り 
貴方と共に 生き絶える

怯える粒をも純酒で洗う
 右に落ちても左に倒れても
上を目指しても 
下に墜落しても

私という存在の分だけ
 現世に足跡を残す度に
それは本当に良いことかと苦難し 
それでも辞める事が出来ず

届かぬ高き鉄棒に 必死になって 
掴み握ろうとしたあの日々
そよ風が幼き私の頬を尋ねて
 そっと振り向かせる

『待たなくていいよ』
 そう告げたかった 
今の私が肩を叩いて
告げられる全ての魔法 
季節の遠く同じ唄

神様の云う通り 
過去と未来が繋がる時
 虫もヒトも鳥も空全ても

全ては一点に戻るでしょう
 
虹の彼方 宇宙の端で
皆 ひとつになるのだから…   

art chacrol and peam gllary

絵も詩も芸術の全てとして向かいます

1コメント

  • 1000 / 1000

  • Taichi Nagayama

    2019.08.08 13:37

    ☺️👍❤️