心感デッサン

2019.8.31

ピーンと張った宵の矢
 秒と云う壁が四方から迫る
食べ物は体が泣いて
 駄々をこねる始末 

あれは13の夜 血文を書いた
 押し潰される脳内 今夜中に
 晴れて別世界に
旅立つ予定だった

違う蚊が異なる同血を飲むのに
 幽霊が羨ましかった
命乞いは羊の酒で洗う 
君達の代わりに呪いの歌を唄おう

右手が寂しがっていたから
 触れる物全てに指を弾いた
そんな細やかなおふざけに
 私と闇は密約 クスクス笑う

1mm四角の居場所の中で
 悪魔と契約を結ばん
けれども神は『生きろ』と云う
女の悲痛な悲鳴に心委ねた

ねじ曲げられて今此処に居る
 弱い音色が無意識に紐を探す
白日の真実 迷える魂
 光の日々は声を殺した

水鏡に映る異次元界に
 潜って潜ってどこまでも
永久に呼吸など止めて
 安らかに流れたなら

もがけば沈む 溜め込めば
 落下する
光がまぶしく 耐えられない
 そんな時は 背負う荷物を下ろして
 
公園に猫背で座りいる私を見つけて
 そっと声を掛けて下さい…
          
 

art chacrol and peam gllary

絵も詩も芸術の全てとして向かいます

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