心感デッサン

心感デッサン2019.10.11

腐食は群遊時を天に連れて
 玉髄 白と黒が瞬きの時
marbleに ゴゥゴゥと千切れて

黄色に格子の刺す針が何億
 尖った私を浮き立たせ
飲み込み 二重の風景に戻す

電信柱よ 何故 揺れて哭く
 いつぞやもぎ取られる宿命か
泥雨は足を掬う ポタポタリ

そいつは上から降るものか
 いやいや 斜め 横から
やってきて ビニールも裏返す

山が唸り 梢は獣と化す頃
 屋根が飛ばされないよふにと
空を仰いで こうべを垂れ数珠握る

洗面器には雨水が溢れ
 柱をつたって ピトピトリ
じめったい カビ臭い物置小屋

何年もしまいこんだ 
畳ほどの 青く変色した 雨戸
ガタガタと 突風は笑うのだ

天地は混ざり ひと鎖ずつ
 一枚の葉は命を操り
仲間を連れて 微塵に小さく消えて逝く

彼の世は静寂を保ち
 管楽さえ 楽しんで
あぐらをかいておいでだろうが 

今宵もザアザアと
 嵐よ 地にて 降るのだ…
 
-andaka warii anbee danaa
  honni okkanee-
 

art chacrol and peam gllary

絵も詩も芸術の全てとして向かいます

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