心感デッサン

心感デッサン2019.10.14

梢も黙る 筆すらも 止まる
 烏が aaa- aaa- と
傘を弄び地団駄を踏む私を嘲笑う

こんな日和に 私は必需品を
 買いに表へ出なければならない 
灰色に染まった短時間を
 延長の路とし 一歩踏みしきる

何て なにも揺さぶらぬ風景だ
 昨日の透明の花火は夢の内
じめっとして 季節間違えた
 
カマキリを 私は掴み逃がす
空ばかり七つの窪みすら無い
 電線がやけに己の世界だと 
主張が 私は今日は何故か
 働きたいのだ

陰惨な この風物から
 誰が得られるものがあろうか
私は首に縄を巻き お犬ごっこに 無我夢中
超合金のロボットに惹かれた
 
窓の外には
ひたひた しとしと ひたひた
 トタンを溶かす雨ぞ降る
腐った物を食べて
 
大切な人が御不浄に籠る
知ってか知らずか私は
 百ちゃんと遊戯していた
雨は止まず 朝と帰りを並行して 
mistを絡め 我が心象の
 
病んだ部分に共鳴し
其を苛立ちに変え喜び燃ゆる
ここには溢れん色彩の
 
何粒を舐めようか
私の手は最早 無用の産物
 グレーのcontrastさえ 幻
あの山の中腹はどうなっている
 
直に滴は垂れんとも
湧水出ずる 葉から雨を知らせん 
集落の恵みに成りて

錆びた赤青の腐食したポンプで
 クロレラが清めた水を汲むのだ 
湧き出ずる清水の屋敷は
 もう 山からの幸で一杯であろう

『shito shito picchan sara sara』

悪雲 私を押し潰し
 延びたり縮んだり
ひとつの 透明な無機物に
私も一体化するのだ 

さあ、拍手しようや
 此の、死者と生命が混合する
深刻な風物に 

いざ 拍手しえん…     
      

art chacrol and peam gllary

絵も詩も芸術の全てとして向かいます

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