心感デッサン

心感デッサン2019.10.18

potapota 曇天 時々 小雨
 垣根が傘を『邪魔だ』と弾く
石垣さえも『触るな』と押す
 よろよろ折れた足で歩いて泥で滑って

透明な風船に住む金魚  
 『苦しいよ』パクパク行き止まり 普通に呼吸を捜してる
当たり前に在った あの廃墟はすっかり無くなった
 
余計に目眩く白と黄色がベットリ 
地にへばりついて飛び散る 
ぺしゃんこになって
小さい赤の群れ遠ざかり 黒の輪が笑った

目の座る生き物 陰惨な世界
 睨み貫く くだらない遊戯に
一喜一憂 襲ってくる死の影
 どうどうと唸る竹やぶと やたら血漿が薄まった空

smoothにいかない苛立ちを
 桜の木に 電柱に抱きついて
湧水と硬骨の音を聴いたので
 ホッと胸を撫で下ろし
見えない顔が見当たらない

早く 早く 天に十字を切って
 浮くんだ 突き抜け
その為ならば 噛まれよう
 掴まれよう 痛くて悲鳴をあげるほどに

地にへばりつく存在
 アメンボ百匹 雫石だと知った日 
何とも言えない位
 逆さまになって頭から堕ちた

粒 瞳に入り 悔し悲し涙にしてしまえ
 よじ登る梯子 舞い降りないかな 
キラキラ 死人の無言の しかめっ面 隙間さ迷う

こんな日達は 
威勢のいい野良猫も潜ませて 
ズルッと靴の裏 ミミズ命奪われ
 さざ波は下り坂を平均律のリズム 一定によせる

私が何万回 唾を吐いても
 季節は硝子で割いた様に

冷え込む 冷え込む
 私を消して 朝笑う 

群青の未来にまた立ち向かえ…  
  

art chacrol and peam gllary

絵も詩も芸術の全てとして向かいます

1コメント

  • 1000 / 1000

  • Taichi Nagayama

    2019.10.18 20:51

    😢でも。この詩はモートンさんらしくて好きです☺️❤️