心感デッサン
心感デッサン2019.11.1
空に浮いた漆黒蜘蛛の不気味なり
網は脈々揺れている
捕らわれた獲物を狙い近寄って
毒を喰らわば 我 微塵に成りけり
呼吸早々地にて苛立ち
眼は一点を凝視し
私に誰も触れてくれるな
全ての清いものは 我の内にて醜い斑と化す
嫌な事から懲りて逃げ
また其所を目敏く指摘する
何故けふのよふな澄んだ紅い夕暮れに
誰しも成り得ぬのか
其の余計な口を閉口させ
此の耳を切り裂いてしまひたい
怒りは山をも唸らせ
生きている証しにしせん
人間であるゆえに
感情は衝動的に また 津波に成りて
後から 激音に代わり 終わることなく
押し寄せ続く
火花が散る 剣が当たり弾ける細かい血
冷静の仮面の下には
燃えるよふな炎が
メラメラうごめいており
死人いつでも此処に蘇る
消え失せたピエロ
皆に全身全霊何を伝えん
笑い 泣き 色は蝶にだけつけられる
殺意に着色しす 我の心情
夜明けを待ち 雑巾は眠る
瞼に忘れがたい光射す
歪みは溶け 同じよふに忘れ往く
また繰り返し 何の意味があろうか
月日と共に 髭が伸びた
私が救われるには
最早 消滅しかなく
誰もの脳裏から 消し去る事こそ
ほんとうに逝くべき路であろう
血縁である者すら理解されぬ
でくのぼう 変人と云われ
何のために 生を受けたのか
其すら疑問に感じ
天道が指す路 我 孤独に行かん
魂は寄り添い 貴方に 従い
緑から黒に平行する
其所に貴方と同様心惹かれん
其が『故郷』の深い味とす
また去っていく足跡付けん
さようなら…
我 貴方と共に真の魂心探さん
私には 此しかないのだ
見つめていて 必ず
私は 無駄を省き まことを
貫かんことを
皆の中に同じよふに明滅し
生息いたします…
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2019.11.01 13:04