心感デッサン
心感デッサン2019.11.21
-真愛-
独り 足りない片腕捜して幾年
ある日 雫が一滴落ちて
静寂 宇宙 輪廻を揺るがした
霧息が混ざる 心身裸になり
あれから一昔の事
歓喜も深刻も沈黙も撫で肩
此れ以上も以下もない平均律
欠陥も鏡 丸写り飲み込んで
いつでも初めてに成れる日々
1000光年離れても 同じ空気を吸っている 感性が音を鳴らし毎日 変わらない新鮮な夜が明けて
貴方がある晩 倒れて
死の淵をさ迷った時
私は枯れるほど夜通し涙を流し
此の命と引き換えて下さい と
握りこぶしを床に叩きつけて
心から神に祈った
いつでもこの身 捧げる覚悟
どうか私よりも一秒でも
呼吸を止めないで欲しい
貴方を失えば 私は滅びるであろう
20年の年月を経て
隣にはやはり同じ歩幅と足跡
杖と目眩 優しい労りと気遣い
直らないけどこの想いは
命ある限り色は決して変わらない
やっと辿り着いた 終着駅
満ち足りた青き空
成層圏に 離脱した混ざる魂
鎧はもう要らない 狂喜の安堵
土台を造って支え柱を立てた
他に 何を望もうか
『貴方の為なら死ねる』
誰かが囁く 嘘か誠か
ハッキリ言おう
『貴方の為なら此の命、失おうとも我、悔いなし』
見えない場所に花が一輪
集う鴨の群れ
同じ視線に 幸福な会話が過去となる
神様は真愛と お導きならば
私達は 死しても尚
振り向けばいつも其処に貴方がいて
黄泉の國も 時が続くまで
三位一体で永久に在るのだ…
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