心感デッサン
心感デッサン2019.11.25
-救世-
沈黙を守る空からの切符は
漆黒を吸い尽くした木立に
貼りついて真上の碧を指した
霧に混ざった白は もう此処には無く
冴え冴えしたぬるま湯に
深く深く潜るのだ
誰を視る そうだ、私はあの方のよふに
心中除け者にする
パリサイ人に成ってはならぬ
何だか 口の中がボソボソする
なら チラチラ翻す
風花を 一杯飲んだら良い
電車の音が目の前を微かに
行ったり来たりするのを
目配せするのが精々である
歌がこうべを垂れて 天に召され
そのうち 星座群へ矢のよふに
真っ直ぐ神の元へ逝った
『まことの幸福を訪ねよ…』
それは誰かの声を借りて
私の頭上にいつもふわふわ
浮かんでいる
夢枕に虹がくっきり架かった
それはそれは晴れた日で
『ほんとう』に一歩悟り
近づきたいと思ふのです…
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