心感デッサン
心感デッサン2019.12.19
-無心-
何処を選ぼうにも 掴めない程
ただ 真っ暗闇の 異空間
しわしわの一尺九寸七分の
透明に 銀河系が一面降ってきた
漆黒のコールタールは
白光を放ち ザワザワ鳴る
苛立ちと安堵の熱が
体中からもやもやと沸き出で
枝を折りて 肺から落ちた
空気を求めるが 吸い込めぬ
今宵は 全く 新星を蓄えた
四つの橙色さえ 唸らない
約束の切符は 案外早く破られた
電灯は『知らぬ』と沈黙す
気層の底は 感ずるより
深いのか浅いのか 未知なのか
闇雲にうなされるが 今は
足の裏をべったり地に張り付けて
身の内故に 無関心で ひたすら 歩き続けたい心象
月が冷ややかに我、照らすなら
あぐらをかいてじっくり向かい合ひ
語りたいところだ
蛾すら去りて 羽虫一匹消え失せり
其の者に変わりて この心眼 灯りを探す
通り過ぎるヒトたる影は
私の道をかすめ 己の筋を往くのか
骨も失った私を視よ
綱渡りのロープが指先ゆらりぶら下がり
そう、今の私を見たならば
皆 空を翔べる羽を
持っている事に気づくでしょう…
0コメント