心感デッサン
心感デッサン2020.1.10
玲瓏の果てなき天 薄青の彼方
泡立つ波が 何処までも広がり
ゆらゆら 白光を放ち
小さな身体一杯に ギラリ射す
コロナを これでもかと
ごくごく たらふく飲んだのだ
ある時 艶やかな沸き立つ緑も
愛しい 凍てつく突風も
誰も知らぬ場所に 私は往った
朝とも夜とも解らぬ 一定の
消毒薬を混ぜ込んだ
健全な粒子群の中で
死人 浮遊する 安全な掟の鎖
パチ パチ と 指が主導権
確かな脳裏に渦が巡り ウジが支配した
非の安定が 恐怖を彷彿とさせ
ヒバリの震える 健気な尊さも
語る雨の声すら悟れずに
一番鶏の 刻を告げる者無き
我、己の内臓の叫び、独り聞く
地の底より うめく様
いざ、時は来ん
激励か 目映い程の 此
『NIPPON』天晴れ
空は こんなにも 大きかったろうか
世界は こんなにも 満ち溢れて
いただろうか
金魚鉢から 大海へ還る
其が 全ての魂の根元ならば私は
もう 欲しい物はない
フラフラした足取りで
よろよろした腕で
見上げた天は 震える程美しく
私は新しい今を
生きています…
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