心感デッサン

心感デッサン2020.1.24

-塔-

蒼からも 朱からさえ隔離された 
健康のカビが舞う 白き箱の中

同じ穴から 突き刺さる空洞
 放出される 不安な血潮の分離の掟

懐かしき 忌まわしい 一律の
 定まった安堵の失楽は まだ匂いを残す

死の涅槃を踏んだ日 赤い縁取り

428 …1580…318…

魂の熱は 微睡みさえ 奪って
真っ暗闇 角を昼間に変えたり

生命の身震い 目隠しが取れて

23…111…85…

だらだら接触 ムカデとヤスデ跡を追う 
我ら発光は隠れ自慢 ニヤニヤして

水中 金 銀 斑 撫で合う謎
短い足の仕草が 愛しかった ふんわり

黒い無数の歪な線が
 薄青に ヒビを入れるが割れぬ術

目が歩く あっちにも こっちにも 
最早 憧れは 届く事を辞めた覚悟

今後、蛇になる未来は無いだろう 
鶴の一声 忠犬に成る

硝子越しに流れた 人の文字は
 ポツリ白鷺の沈黙と 烏達の行水

無意味になった透明をコツコツと 
足跡に沿わせて 遅れ気味

お隣さんに お向かいさんに
 千切った祈りを分け合って

目覚めは近い 細い瞼を開ければ

間近に迫る 広大な自由の鎖に
 今日 一歩

踏み出して 強気の鐘が
 鳴り始めるのだ…    
 

art chacrol and peam gllary

絵も詩も芸術の全てとして向かいます

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