心感デッサン
心感デッサン
2020.2.20
-蘇葬-
巻き貝の中に キラキラ 輝塵
薄蒼に 美しき 白の存在
馴染みだった 過去の土が
22.5cm 懐かしく 蘇る
輪廻の入り口も 逆三角錐の底
幼き安堵の側面 永久の眠りへ
肩から腕に 常に新鮮な冒険者
知らぬ土地では コマ送り
たった一瞬で ざわめきが再び
忘れ去られた聖地と成って
漆黒の群衆が 丸い空を切り取った
時は止まり 廻る幻
きしんだ掟を 取り戻そうと
朱から見える恐怖の青を視ん
なついた野性ふっくらと 足元うろうろ
此処は 曲がった正確
灰色に隠れた印 やっと姿を見せて
ほんものは 真円だった
初めての匂いを嗅いで 警戒
一生に一度の 誉め言葉
信じた予報に踊らされ
曇天 氷点下-120℃に震えた
指の仕草で 星は消えるのだ
クスクス群が こっちを向いて
沈黙の尺は 緩みながら
有り難き空気は 静かに
偽り戯言 修羅場に 目配せ
帰り巣を標す烏を 暫く追いつつ
葛藤は和やかな 火花を散らし
此れから私を 巨大な架け橋で繋ぐはず
『我、貴方と成り
貴方は、我と成る』
ゆっくりと
新しい風 暖かに吹かん…
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