心感デッサン

心感デッサン
2020.2.25

-朝決-

偽りの夜明け 一番烏は閃いて
 kaa- kaa- と光を告げん

白き霞む遥か峰山の煙は もやもやと
 同色 空へと放たれた
 
雑林 獣道 敗者が掴み取りたる
 水辺の娯楽 首を傾げて待ちぼうけ

ぽちゃりとも無き緑のひょうたん
 覚散 漆黒に煌めく小さき浮き輪 小刻み揺らぐ 

茶色の涙は 熱き線を教え
 止まっては 垂れて 染み入り 
その足跡は変化せず

魚眼から複眼に切り替え
 青吐く群れが流れ去りたる頃 

ペダルには追い越され
 羽虫は 悠々自適に 先を往く

あの丘の 向こうは大河か海原か
 薄蒼に純白のコンパス へばりつき 

20cm  透明 モスキートは
 三つの管に 血潮を分けた

ワラワラ蠢く 生ける即身仏に
 手を合わす 永眠か自力か何も語らず

理不尽な掟に 未知への憂鬱
 針の穴に飴を通した瞬間

紺の巨体を 守護とするか
 茶色い毛 皮の犬 丸まって沈黙

縄張りを 湧水に 深処では
 うねる生き物 自由しなやかにあれ

黒が良いらしい 厳守の滑空
 どこもかしこも 歪んでいるが

あの坂を 越えたなら
 道理の下りも やってきて

我、行かん
 いざ 涅槃の慈悲への 修行へと… 
   

art chacrol and peam gllary

絵も詩も芸術の全てとして向かいます

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