心感デッサン

心感デッサン
2020.2.28

-漆黒の冷春- 

ぶおん ぶおん

骨の枝は 地にてよろけり
 温厚な光は 皆を目深に敷いた

ぶおん ぶおん

春の唄は 慌てふためき
 凍てつく銀粒 眼にて刺さる

ぶおん ぶおん

生ける漆黒は ヒトが思うより
 到底 利口なのである

ぶおん ぶおん

隙間から 凝視する怯えた者
 『バポイ』と 発する掟

ぶおん ぶおん

闇の生態が ざわざわ
 我を飲み込み ザラザラが優しく包む

ぶおん ぶおん

枯れ葉も 砂さえ 神路へ到達
 絡まり 天雲さえ 吹き飛ばせ

ぶおん ぶおん

100年ぶり 現す古板は
 薄い溝から はぐれて 落下

ぶおん ぶおん

その先に 誰しも通れぬ
 貴方が切り拓き 待つその道我、
いざ 独り往かん

ぶおん ぶおん

石の肩を揉む 目配せするは
 足元 既に 岸壁の上

ぶおん ぶおん

指を開けば 燃ゆる 魂の欠片
 怯む我を押せ もっと押せ!

ぶおん ぶおん

手と手 結ぶ間を 裂こうとも
 我等 たった一対の

天より授かりし 共鳴し得る
 此 『畢竟の業』とし、

今 此処に 記すことを誓ふ    
  
   

art chacrol and peam gllary

絵も詩も芸術の全てとして向かいます

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