心感デッサン
心感デッサン
2020.3.3
-落ちているもの-
晴天日和に視る 造形物は
虫の目線を借りて 偽物だけれども
寒感に 艶やかな 扇の緑や
遥か遠く 透き通る蒼き山々は
『ほんとう』なのだ
異物を被った 茂みは沈黙し
背後から 迫る斜影機は
黒き幽体を表す
太く力強い自然生命は 人工物の圧力など 知らぬ顔 ヒビを割り 更に 『生きよう』と押し上げて
蝿捕り蜘蛛の 知恵の同化
声なき さすらい者 事故は何処から降ってくる 神業 隣り合わせ
四角い規約の中から
季節の信号機を 眺めては
染みた爪先に 歓喜のステップ
裸眼に傷を付け 歪んだ文字を
息が詰まる 白呼吸で 吹き飛ばし 流るる景色に 温い足
文法通りの掟から 脱皮出来ぬ輩
退屈の誉め合い
無色の孔雀を生み出す術 我のみぞ知る
巨大なムカデが ふてくされて
三段に成り 固まっていて
合わない鍋に 蓋は無き
深緑が 霧雨微粒子の 存在を残す
赤は 調子が悪い
ビニールが煙り 必須の防護
崇める貴方の御言葉は
我が魂の叫びと 賛同し 又、呼応する
透明にこそ 色と 沸き立つエネルギーが宿る真実を 授けてくれた
このよふな 心象を
我、心感とし
芸術を薪と燃やす 貴方の示す路を
ただ 真っ直ぐに進んで行かん…
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