心感デッサン
心感デッサン2020.3.13
-優色-
蘇り 迫り来る フワフワ
巨大な 黒き『火の玉』が
黄泉の國から 現れ出づる
夕暮れに 魅入られ 消えて
弱った 優しき蟻の 井戸端
何度も 新しい 熱湯往復
引っ掛かる 辛い塩は 涙溢して
叩き出すか 箱に 棄てるか
届かない 泡を着けて 指差し示す
きつい方が 良いようで
明治100年 朱が 刻む 歴史教科書
此の背中は 亀の甲羅か
新芽の目線 湧水 人慣れの生き物が
多種と交わる 神秘の57選
速くも 遅くも 共にまとめる
我、矢印と成りし 危険地帯は変わらぬ
駿足で 未確認の 春の唄を
貴方達は こんなにも
全身に浴びて 聴くのだ
1cmの 一分は 地に根付くまで
力を込めて 握りしめるけれども
創り上げた 大作は 尚
季節を ひとつ 産み出して
息をし続け 其の 屈託無き
産声語る 澄みやかな 瞳は
先こそ 見ずとも
我を 未開の地平へと戻し
此の未熟な心を 渓谷に住みし
時刻へ連れていく
『神様…』
貴方に 皆に
清き 柔らかい光よ 宿れ…
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