心感デッサン
心感デッサン 2020.3.24
-足跡-
凧糸を張った雲が
空に吸い込まれ 青に成った
消え往く光 細かな塵
12の不揃い 小さな目玉よ
透明な燦々たるエネルギーが
見えるのか
わたくしは 息ずく 生命の
羽虫らを 一瞬 疎ましく 裏切った
彼等は 春を告げし歓喜に舞う者
『此処にいるぞ』
掻き消されそうになる心象は
沸々と マグマに成り
雑草の一部に変幻する わたくしを 赦せよ
仮面を着けねば 生きては往けぬ
誰某 付けた足跡を
辿らなければ ならぬ事もあり
心感 独り 道無き 未開地に
新たな足形を 染めるには
眼球の 配置を 地平に還す
『嗚呼…無情』
橙と灰が 真逆に波打つ
此が『まこと』なら
わたくしは まだまだ 生きていけよう
汚い水を 素手にて受け取り
皮膚は 歪んで 引力に負け
踏ん張るのが やっとなのだ
然れど 年輪は いつかは 骨と化し
魂は 黄泉の國で 全ての不具合から
解放される掟
『ほんとふの…幸い』
不安定な 入り交じる温度差の
疾風の中 貴方の感じた風物と
わたくしが感ずる物とは 時空を超え
精通し得る
小さく また 大きな 心砕く涙は
貴方しかり わたくしも同じく
地にて 降るのだ
孤高の路とは
宇宙の肌に 触れる時
一筋の透き通った 甘い風を 口に含めば
全ての 『energy』が 放出され
わたくしという『現象』が
召喚されるのです…
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