心感デッサン
心感デッサン 2020.4.1
-生命-
天の 波動は 涙目で
水晶体から 視た 其のままの
風物と成り
低空ツバメは 知らせに回る
パクパク と 霞み 飲み込み
真空を 切り
乾いた 灰は 益々 黒く
東へと 向かふ
わたくしの四肢の 緑さえ 腐っていく
ほんとふなら 淡い風 浴び
新緑の 生命弾む 子孫らが
ネクタイと 遊び往く 日和
幻聴が 誠となり うなずくも
汚れや 病を 取り払ひ
それでも 尚 陰気な影は 付きまとふ
さふだ 今なら 息吹きの
優しき声を 空から 透明エネルギーが 写し出すはず
怪しき 青白ひ 花や虫らは
『何故、目を白黒させるか』
と 複眼レンズにて 云ふので
わたくしは 殺風景な 本来の
在り得る姿から
歓喜に踊る羽虫の 色を 決して 忘れはしない
閉ざされし ちろちろ浮かぶ 凛の 群れは
『もう いいかい』と
故郷にて 還るのだ
ほうれ が 独りで逝く路を 選ぶやに 蒼暗い 冷たさか
悲しみは 土に降り
まとめた 足跡を 惨めと知るなら
風呂敷など 要らぬ
一銭も 衣服も 必要など無く
光の射す 方向へ
真っ直ぐに 行けば良い
生命とは
此の 空から 降り注ぐ
沸き立つ 源風の
皆 ひとつ なのだから…
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