心感デッサン
心感デッサン 2020.4.5
-審判-
胎内から 放ち目覚めた コウモリが
心赦す 淡き 柔らかい 朱色 故郷の 夕焼け
噛まれる 怖さと 母の眼で
抱く 釈迦の 手の平
純粋な 眼差しは 探険家の証
ヘドロに 足を取られ
全ての 魔法が 消え失せた
在るのは 只の 窮屈な 化石の部屋
『さよなら』と『こんにちは』
光 から 闇 への 道のりに
うろうろ 迷い蟻は 衰弱し
こんなに 鮮やかな 青の日は
チラチラ 微塵の 白桃を くるくる 回し 吸い込んで
野草は 太い緑が 安全圏
細い黄緑 死を招く
幼子 自然にて 肌で学んだ 生き抜く知恵
ほんとふ の 在り方とは
今 神様が 生命の まことの姿を 問ふ 巨大な ふるいが 揺れん
お腹が 大きく なるか
落ちぬ 月に 尋ねてみる
夢の中 鮮血 二滴 散り
土に 涙 埋める日は
『もう、いいかい』と 告げし頃
わたくしは 可愛い魂を
再び 天へと 永久に 御返しするのだ
銀河だけは 瞬く唄を 止めず
輪廻より 静かに
蒼き灯を 保ち 脈動して往く…
0コメント