心感デッサン

心感デッサン 2020.5.18

-故郷-

塩辛い 霞む 薄青に
 もくもく 沸き出でる 雲は

唄う 小さな黄達や 斑 の 新緑に
 さ迷う 影を 落とす

艶やかな 『カヤツリソウ』も
 さわさわ 風に 絡まり 

誰にも 負けない 透明な
 優しく 強い『生命』ぞ 知る 

足をも 止める 急な 石段を
 荒ぶる 呼吸に 混ぜて

色褪せた 新しい 化石に 染まった
 わたくしを 戻すか

トゲが ぽろぽろ 削られし 源
 ぐぅ~っと 大あくび

不馴れな 靴紐を ギュっと
 締めて 見えぬ 境界線を 踏む

天に 指し示す 指の 方角には
 虹 が 光り 黒雲 唸らん

生ぬるい 空気が 生身から
 蘇生して 魂 の さすらい

憎くて 愛しくて 悲しい程に
 ジグソーパズル を 崩す

夢 と 現 とを 往来すれば
 ひとつ の 蜂に 成り

冷たき 壁に 背を 当てて
 宇宙に 触し 術を 得る

ようこそ、 名前の 欠片
 時空 の 盗っ人よ

わたくしに 宿り
 儚く そして 華やかに 散れ 
 
  

art chacrol and peam gllary

絵も詩も芸術の全てとして向かいます

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