心感デッサン
心感デッサン
2020.6.14
-復心-
連なる緑も 沈黙す
どうどうと 怪しい
巻き込む 灰妖曇 沸き立ち
時折 裸青が 呪いの 眼を 覚まし 睨んでは 消され
荒ぶる 大気は 狂遊し
『其の瞳で 同じものを 視るのに 何故 違うのだ』
ピンク 薄紫 群青は
涙 溢るるほど 喜ぶ 掟
巻き貝 化石 どこかしこ 戯れ
白装束を 脱着しながら
魂 の 下準備 転がし 歩む
嫌な 呼吸の 行く末
『色は 音に 変わり、視は 匂いに 変換す』
よろよろした 此の 一歩を
経過速度は 観測し
蟻 と 同じ 鼓動に 並ぶ
漆黒を 溢した 中に
透明ブルー が 流れ込み
電球は チカチカ 微かに 瞬く
『夢 と 現 の 境目で 必死に 吠える 生き物』
秘境の 脇泉 の 地図は
匂いにより 記される
季節から 脱皮して
過去の 風向きは
白鷺 飛ぶ跡に 途を描き
未来は 木の葉の 過ぎし如く
曲がりし 我が 感 の 螺旋よ
-全ては 朽ち果てた
去りし 散らん 生命に 捧ぐ-
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