心感デッサン
心感デッサン
2020.7.16
明生が 泣く時は
夜とも 昼とも 解らぬ 不透明に
空は 灰色に 押されて
電灯は 虚しく いよいよ
周りに 光 与えんと
寂しく 明滅 し続けている
心中 其に 応えんと
誰しも 不可思議な 笑みを
創りだすが
沈黙 支配し 氷を 欲する
貴方のやうに 突き刺さる
闇を 目の当たりとす
鷲掴みに 荒取り しやうにも
キジバトは あんなに 高き
枝木に 停まり
羽毛を これでもか と
膨らませ 小さく 震えて
乱舞雲 彼方を ギロリ 睨み
漆黒の 生き物は 尾を振り
誰を 呼ぶか aa-aa と
『烏啼が悪い』と 云われ
露玉 満ちた 強く儚き
名も無い 草に
巨大な 雫は 容赦なく 揺らす
『嗚呼…わたくしは、自分ばかりが、辛く 仕打ちを 受けし者だと、思ふて おりました…』
蟻の巣 だらけの 焦げた
鉄板の 上にて 『無』を
求め さすれど 神に 嘆願し
獅子は 赤い 口を 開け
わたくしを 叱咤 するが
三つの 神捧を 心より 託す
こんなにも 再び 雨ぞ 垂れ
小鳥よ お前たちは
何を そんなに 歓喜し 戯れん
空気に 虹が 描かれる 日は
必ずや 訪れる
雲間から 満光 射す時
生命は 自力 眩しき 色彩ぞ 放つのだ
わたくしは 天空より 授かりし 恩恵
此 『幸い』を 願ふ 人 なり…
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