心感デッサン

心感デッサン
2020.7.26  

わたくしの 心象は
 砕け 飛び散った 破片を
拾い 集めるのに 忙しく

神が 此の みずぼったい
 血統たる 宿命を 我が身に与え
つたなき 路を 歩むのだが

そのうち 影から落ちし 涙群も 泣き止み 晴れ晴れとした
汚れ無き 真っ青な 天が 世界に 満ちる

尚 わたくしは 縮まった
 影法師のよふに いよいよ
心中 哭き 吠え 掻きむしり

血肉 分けたる 封じ込まれし
 嘆きを 救う術 探して
全て 擲(なげう)ってでも と覚悟 決めじ

あの娘は じめったい 井戸の
 奥底で 声を潜め 泣ひている 
命の 限りに

わたくしは このよふに
 ちっぽけで 冬に耐えし
木々よりも 遥かに 弱けれど

此の脈 何時ぞ 止まるか
 解らぬが 今は 只
もどかしい 我が身の 宿命を
     
      『恨む』

茅蜩 鳴く時
 我、闇を 背負いし
月灯りに 背を向け 生きし者なり   
     
  
       

art chacrol and peam gllary

絵も詩も芸術の全てとして向かいます

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