心感デッサン
心感デッサン
2020.8.13
天に 立ち上る 山々からの 怒熱は
低い 乱雲に 絡まり
日本一の山 より 余程 大きく
空 と 地 を 繋ぐ 雷柱は
稲光 を 散々 走らせ 遠くにて
斑 橙 の 頬を 魅せる
goro goro garara
唸りに 負けし 街路樹は
暗く 密かに 沈黙を 守るのだが
あまりに 大気が 素顔を 見せるので
わたくしも 又、
其の 自然 と 云ふ 肌に 触れたく
髪を 掻き上げ キリッと 開眼し
真正面 から 己
真 の 姿 で 向き合った
蝉時雨 塵 往きし 屍 が
益々 腹を 視せし 日々
夕風 は 立秋 を 告げ
新種 の 虫音 を 乗せ
『一瞬を 輝かんとす 命 と
儚くも 散り逝く 命』
夏 とは
陽射し に 敗けじ 生命エネルギー と
終わり 語る 短き 声の者
『夕立 然別、嵐 過ぎれば
秋 連れて来ん…』
渾身 伝へる 魂 よ
子孫 を 残し
神 の 恩中
永久に 燃ゆる 蒼き 凛 の 灯 と 成れ …
『わたくしの 全ての
幸ひ を 懸けて 願ふ』
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