心感デッサン

心感デッサン
2021.7.26
by frogmorton  

わたくしの 心感は
 砕け 飛び散った 破片を
拾い 集めるのに 忙しく

神が 此の みずぼったい
 血統たる 宿命を 我が身に与え 
つたなき 路を 歩むのだが

そのうち 影から落ちし 涙群も 泣き止み 晴れ晴れとした
汚れ無き 真っ青な 天が 世界に 満ちる

尚 わたくしは 縮まった
 影法師のように いよいよ
心中 哭き 吠え 掻きむしり

血肉 分けたる 封じ込まれし
 嘆きを 救う術 探して
全て 擲(なげう)ってでも と覚悟 決めじ

あの娘は じめったい 井戸の
 奥底で 声を潜め 泣ひてゐる 
命の 限りに

わたくしは このように
 ちっぽけで 冬に耐えし
木々よりも 遥かに 弱けれど

此の脈 何時ぞ 止まるか
 解らぬが 今は 只
もどかしい 我が身の 宿命を
     
     『恨む』

茅蜩 鳴く時
 我、闇を 背負いて
月灯りに 背を向け 生きし者なり

art chacrol and peam gllary

絵も詩も芸術の全てとして向かいます

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