心感デッサン
心感デッサン
2021.12.7
By frogmorton
"現世より 離れし魂の 楽しかな 故郷想い 尚温かき"
異なる 時空 に
鳩 は 溶け入り
北風 浴びれば
心中 響きて 同意する
穏和な 笑顔
決して ひとつたりとて
邪心 など 無く
純粋 無垢な 煌めく 瞳
私は そいつを
ギロリ と 睨み
噛み殺した 心情 の 矢 を
射(い)ったのだ
眩く 我 ハッと なり
病める 心 握りしめ
(何故 あんなことを)
塵 と 化した 微かな
善 が
『痛い 痛い』と
哭き 叫ぶ
人前で 私は 眼を 腫らせ
朱き 恥し 涙 を
ハラハラ はらはら
落とすのだ
最早 辛き 懐かしくも
通った "生命の坂" は
いよいよ 丸坊主 に なり
毎年 子を 巣立てる 親鴬 の 竹宿 さえ
すっかり 誰(たれ)の 手 で
取り払われてしまった
哀れかな
罪深き 現世(うつしよ)の
知らざる で 殺(あや)めし 無情 よ
今宵 全て の 罪状 に
冷たき 雨 は 降り注ぐ
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