心感デッサン

心感デッサン
2022.2.12
By frogmorton 

"浮き雲 さえ 到達点 は
 神手中 のみぞ 知る"

我、行き先 どこかしこ
 褐色 成りて 悲しけれ

北風 ばかり
 骨を すり抜け

祖 の 痛み
 侘しき 胸中

もはや 盲目
 桃色千尋 夢 散らん

踏み外した 時 の 路
 無駄に 曲げては 伸ばす事

死 を 逸れた
 十六 の 虚ろな 瞳

硝子 向こう
 他界 では

春を 待ちきれぬ と
 自然 全ての 陽射しを

身体 煌めかせ 燦々 浴びし
羽 いっぱいに 広げた 鳥が

何と 愉快に
 ありのまま の 自由 たるや

其れ
 眩しく 美しき

我が 本来 の 姿
 此所に 現し

此の目 は 惹かれ
 今頃 溺れかけたり 本筋
救い い出す

『雪ジョウロ が 来るよ』

睦月 如月 弥生 と
 夜な夜な 祖母 の 語部

幼心 に
 意味なくば 恐ろしく

だが

朝 の 階段 を
 上がれば 既に

頬に 射す 光 眩しく

夕 の 家路 を
 辿れば また

背中 に 映りし 紅色 長く

真っ白な 霜 を 被った
 葉牡丹 は 云う

"冬 知らず視えて 尚
 暖かな 春 は 来ている"

神様 拝礼す 手 も
 すっかり かじかまず

白百 霊峰 遠く
 朝月 仰げば

わたくしの
 本来 ある 世界に 戻りたく

ただ、ただ
 
穏やかな 玲瓏の 蒼 に
 包まれていた…   
  
         
  
    
  
       
 
 

art chacrol and peam gllary

絵も詩も芸術の全てとして向かいます

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