心感デッサン
心感デッサン
2022.10.26
By frogmorton
煙 沸き立つ 甲斐 の 峰々
人 の 道 を 我が路 と
『ほうれ』が 尾 を 振りながら 先頭 自慢気に 歩き
節紫 に 根づかん のらぼう
厳しき 冬 を 堪え忍び
我等 生命 の 糧 と 成り得る
こんなにも 穏やかな 心境 は
遥か 薄き 澄み渡る
晴れし 秋空 故 であろう
"ひとりは 皆 の ために
皆 は ひとり の ために"
一本 の 大根 葉 欠片も 残さず
倹しく 有り難く 頂こう
ふと 懐かしさが 再現された 日
どうして 産まれ
何のために 生きるのか
あとの 命 は
全て 貴方に 又 貴女へ 注がれん と
毎日 日々 神様に 願ってゐるのだ
初寒 を 思わせる 北風 が
足 を すり抜け
今年は 足早に 冬 ぞ 来ぬ
枯れし 葉 の 裏 には
小さき 虫 が
せっせと 暖どり 冬籠り
此の身の上 のしかかる
潰れかけた 背負いきれない
重圧 に
吸い込まれそうな
光る 薄青 に 溶けて
わたくしは どうしても
心 赦し
はらはらと 涙 を
流さずには いられないのだ‥
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