心感デッサン
2019.9.15
呼吸は空のちらつく幻の彼方に
小さな私を陽炎にも変えてキラリ一粒
にじんだ孤独は何処までも走り
視界をこすっては貴方を追っている
指先に当たる生命の緑も
そらぞらしい鉄格子の群れも
ひとつの道の上
汗も拭かずに駆け抜けて
似合わないマントをまとい
振り返らずに届かぬ自分に背を向け
怖くてたまらない 叫びたくて
消された声 目一杯のバケツから雨涙が溢れそう
夕焼け雲は神様からの 温かい頬ずり
遮るガラスに映し出す安堵と絶望
懐かしい宝物は別世界にも 在るのだろうか 不安は煙になってちぎれた枯れ葉の様
踏まれた蟻は途切れた吐息
名もなき落ち葉が探す存在
ひとつに重なった影法師
暗闇に惹かれて 雨上がりの虹に憧れては 高く 高く 手を伸ばすのに
沢山の抑圧が不協和音になり
知らんぷりした電波の速度で私を潰すから
未来が いのちが 見えたなら
内緒話が聴こえたなら
真夏に拾い損ねた 浮いた足跡
貴方に触れる確かな証
ただ 其が 目隠しの帰り着く
未知なる道の全ての目印…
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