心感デッサン
心感デッサン
2021.11.14
by frogmorton
真線 どれも 語らない 日々
違う 命 の 声 を
縮こまった どの 胸 で 聞くか
モノクロ の 世界観
恐ろしいことに
眼にて 宿って しまった
枯れた 花 に
此の身 寄り添い 安堵させ
噛み殺す 闇に 怯え
白紙 を 探し 願う 嘆
霜を 押し上げる 力
雪ノ下 春を待ち 耐える フキノトウ
こんなにも 生命 の
純心 と 真理 を 教えてゐる
其は
深石 今 の 心 に
冷たく また 重く
忘れ去られた
墓散花 は
寂しい 光 で 届かぬ 音 を 放ち
蝉 と カゲロウ は
僅か 最期 の 日
壮絶 なる 神力 を 与えられん
(彼の子らは 幸せに なった)
昔は 北風 も
わたくしの 謳 と 成り得て
何もかも 目映く
輝き 満ち満ちて
生きる 喜び が 手の平 いっぱいに 溢れてゐた
青白い 魂
襟を 立て ただ 足元を 追う
沈んで往く
歪み 殺伐 とした
カラカラの 残骨
封じ込まれし 貝 の 中
苔むした 腐大木
悪いこと なのだろうか 判らない
疲れ 倒れて まだ 引きずられ
尚、全うに 生きてゐる
深々 参拝し 手にて 啼く
神様之云ふ通り…
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