心感デッサン

心感デッサン
2021.11.27
by frogmorton 

"深き 濃霧に 涙 果てし"

闇夜 に 真白 の 雲 が
 此の 瞳 を 捕えて

其れは あまりに 美しく
 手の平 を 煌々 掲げる 術も 無いまま

やっと 世界 の 声 が
 隙間にて 聴こえ始めた 日

何者かが 耳 を 塞ぐ
 自らの 手 が 己を 隠し

色 が 視えず
 悲しみ が 幸福 を 食べ
  口 は 不必要 を 棄て

繭玉 に 還って もがき
 『元の木阿弥』と 自分に 笑われ

やっと
 枯れ葉 は 話した

"冬 が 来るよ
 その様な あなたにも 訪れるよ"

私 の コート を
 ヒュルヒュル 震わせて

石 が 欠けたり
 雪崩 も 起きていた

まだ 早い 春 だけれども
 重たき 霜 が 少し 溶けて

一等星 の 眩しさに
 気づいたのは 肩を 撫で下ろした 帰り道

"小さな 『ひとつ』 が 幸せです"  
      
  
 
  
 
 
     

art chacrol and peam gllary

絵も詩も芸術の全てとして向かいます

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